節分と豆まき

2月3日は節分。

日本全国で豆が飛び交う日です。

毎年、年齢以上に豆を食してしまう院長こと栗田容輔です。

時流に敏感な当院は、お正月ムードの次は節分ムード。

受付嬢の「モン」「ブラン」も節分バーションに変わりました。

ディズニーストアのオフィシャル衣装で調度良い新作が出ないため、

正月→節分と追加パーツでごまかしています。本人たちはほぼ全裸。

節分といえば、豆まきです。

栗田家では、毎年私が鬼役を勤めておりました。末っ子の哀しみ。

寒空の中で玄関の外に待機し、ようやく家の中に入れたかと思いきや、

血の繋がった家族とは思えない豪速豆が浴びせられます。

毎年私が鬼役なのは不公平!遺憾の意!と訴え、

ジャン負けという民主的手法で鬼決めをした年もありました。

見事、投手のポジションを獲得し、積年の恨みを豆に込めて兄にぶつけるも、

家族からは「今年は盛り上がらなかったね…」と私が悪いかのように言われる始末。

そうか、私は鬼から逃れられない運命(さだめ)であるのだな。

団子パワーの犬や猿に追われ、胃の中を小人に針で刺される。そりゃ赤鬼も泣きますで。

医院で豆まきをしても良かったのですが、豆掃除が面倒くさそうなので、家でやりました。

ベテランな私の鬼は、最近なまはげ感が増している気がします。

さて、豆まきの由来ですが、無病息災を祈って邪気を払うために行うそうです。

魔を滅っすると書いて「魔滅(まめ)」と語呂合わせにもなっています。

炒った豆を使うのは、「魔目を射る(炒る)」→「鬼の目を撃つ」ことを意味し、

悪いものをやっつける効果を高めているそうですね。

大豆さんマジぱないっす。我々の食卓にうま味を与えてくれるだけでなく魔除けまで。

油揚げの味噌汁を飲み、豆腐の冷奴を醤油で頂く時、

この国は大豆さんに支えられているなと感じます。

豆を投げる際の掛け声は「鬼は外!福は内!」ですね。

悪いものは出ていき、良いものが入ってくることを願う。

鬼に効いても蔓延しているインフルエンザにはどうやら効かないみたいですね。

「病気」というものは外側からやってくるイメージがあります。

細菌やウイルスに感染してしまい、病に苦しむことになる。

また、姿勢や食生活などの生活習慣から病気になってしまうこともあります。

自分自身の内側がダメになってしまって、調子が悪くなる。

では、良くない歯並び(不正咬合)はどこから来るのでしょうか?

外側からの力によって歯並びが崩れてしまうこともありますし、

自分自身の癖や食習慣によって歯並びが崩れてしまうこともあります。

ですが、ほとんどの場合が『生まれつき』歯並びが悪くなります。

色んな顔の人が居て、運動能力や知性・性格など、それこそ十人十色です。

それらは遺伝子やらDNAやらの影響で、ほぼ生まれつき決まっています。

歯並びも同様で、生まれつき良くなる・悪くなると決まっているようなものなのです。

虫歯は、気をつけることで防ぐことが出来ます。

甘いものを控えたり虫歯菌の感染を防いで外側から入ってくるものを排除したり、

歯磨きを頑張ったりして自分自身の努力で内側から守ったり。

しかし、良くない歯並びは予防しようがありませんし、

気をつけていたら良い歯並びになることもありません。

悪い歯並びになると、虫歯や歯周病などの口の病気になりやすくなります。

これは大豆さんがいかに有能でも、豆まきでどうこう出来ません。

生まれつきだからしょうがないやと嘆く事はありません。

人々は運命に抗うために医学を発展させてきました。

昔の人は本気で豆を投げたでしょうが、現代は医療があります。

自分の力では自分の運命を打ち破れない人を助けるのが矯正治療。

悪い歯並びなんか受け入れず、治してしまえばいいのです。

自然や運命を人工的に治す。人間らしくていいじゃない。

内なる鬼を共に倒し、輝かしい福を勝ち取りましょう。

鬼のような歯並びを退治したい方は、ぜひ当院の無料相談へ。

豆まきと合わせて節分といえば、恵方巻き。

気がつけば定着し、毎年当たり前のように頬張っています。

きっちり方位磁針で確認しながら恵方を向いていますが、

どれくらいのズレが許されるんでしょうかね。

私がいつかやってみたいイタズラがありまして、

「まったく違う方角を恵方と教えて、恵方巻きを食べさせる」

無言で食べ終わった後に本当の恵方を教えて、やーい!ってしたい。

毎年、そんな妄想をしては実行に移せない私は、心を鬼にすることが出来ない模様。