矯正治療の中にも方法や内容は様々です。歯並びや年齢によって最適な治療法がございます。当院では、患者さんごとに異なる様々な歯並びに対応するべく、種々の矯正治療方法をご提案させて頂きます。
乳歯列期（乳歯だけの歯並び、３才〜６才ごろ）
◆プレ矯正
あくまで永久歯になってからの歯並びが大事です。しかし歯並びが悪くなることは乳歯のころからある程度予測が出来ます。成長期に歯並びを悪化させる原因を取り除くことで、不正咬合のリスクを減らします。
「マイオブレース（T4K）」「ムーシールド」「プレオルソ」と呼ばれる筋機能トレーニング装置を使用し、治療を行います。舌の筋肉や唇の筋肉を正常な状態にしてあげることで、歯並びを正しい状態へ導きます。基本的にお家の中だけで使用する、子供のためのマウスピース治療です。努力次第ではプレ矯正だけでキレイな歯並びになることもあります。
混合歯列期（乳歯と永久歯の歯並び、６才〜１２才ごろ）
◆子供の矯正（早期矯正治療）
成長期だからこそ出来る治療があります。いざ永久歯が生えてみるとでこぼこしていたり、前歯の上下かみ合わせが反対であったりと、お子様の将来の歯並びが気になり始める時期です。顎の成長をコントロールし、歯が正常に生えられるようにします。取り外し式の装置や寝る時使用する装置など、数十種類の装置を患者様ごとに組み合わせて選択します。必要に応じて、歯に直接固定するブラケットなども使用し、歯並びの合格点を目指します。
※永久歯が完全に生えきった後、希望される方・治療必要と判断された方は大人の矯正治療に移行します。
◆子供のプレミアム矯正
歯の生え変わりの時期からすべての歯を動かし、最後の永久歯が生えきったタイミングで歯並びを完成させます。子供の矯正から大人の矯正に移行することなく、子供のうちに矯正治療を完了致します。子供の矯正の後半からブラケットを使用し、目立たないように全てホワイトワイヤーを用いて歯並びをキレイにしていきます。どうしても抜歯が必要な場合など、大人の矯正が必要となる場合は適応とならないことがあります。
※子供の矯正から移行することが出来ます。
→こどものうちからきれいな歯並びに
永久歯列期（永久歯だけの歯並び、１２才〜）
◆大人の矯正（本格矯正治療）
一番奥の第二大臼歯（１２歳臼歯）が生え、全て永久歯になった方が適応となる治療です。全ての歯にブラケットを装着し、理想的な歯並びになるように歯を動かします。透明なブラケットにホワイトワイヤーを使用します。治療プランによって、歯を抜く場合と抜かない場合があります。歯が動くのは１ヶ月に約１mmととてもゆっくりであるため、平均して２年前後の期間を要します。こどもの矯正治療だけでは治りきらない患者様は大人の矯正治療への移行をおすすめしています。
◆プチ矯正（部分矯正）
前歯の正中がすきっ歯になっている、最近下の前歯が凸凹してきた、などのほんの少しの歯並びのずれを治す簡単な治療です。一部分のみに歯並びの問題がある方が適応となり、前歯のみまたは奥歯のみにブラケットを装着し、短期間で歯並びを改善します。見た目や清掃性の改善をメインとした治療です。結婚式前や成人式前などの大きなライフイベントを控えている患者様はぜひご相談ください。スピードアップのために少しだけ歯を削る可能性があります。
◆裏側矯正（舌側矯正）
通常歯の表側に装着するブラケットを歯の裏側に装着するため、前からは装置が見えず、極めて審美的な治療です。お仕事の都合や表側矯正に抵抗感の強い患者様におすすめしています。患者様ごとにブラケットをオーダーメイドで作製するため、治療コストが上がります。とても繊細な治療であるため、表側と比較するとより多くの治療期間や治療時間を要します。また、歯並びの状態や治療プランによっては適応とならない場合がございますのでご了承ください。
→目立たない矯正治療
◆裏表矯正（ハーフリンガル）
目立つ上の歯は裏側に、目立たない下の歯は表側にブラケットを装着する治療です。表側に装置がある方が歯のコントロールがしやすいため、上下とも裏側に装着する裏側矯正（フルリンガル）よりも少し適応症の幅が拡がります。上の歯だけには絶対装置をつけたくない患者様におすすめしています。費用的には表側と裏側のちょうど中間になります。
→目立たない矯正治療
◆マウスピース矯正（インビザライン）
取り外しが出来るマウスピースを毎日２０時間使用して頂き、少しずつ歯を動かしていく審美的矯正治療です。透明でとても薄いマウスピースですので、治療していることが気づかれにくいでしょう。患者様の歯型データを米国のアラインテクノロジー社に発注し、治療終了までのマウスピースを３Dプリンターで作製します。従来のワイヤーを用いた固定式の矯正治療と異なり、患者様の使用時間に依存する治療となります。使用時間が少なくなると予定通りに歯が動かなくなり、ゴールが遠ざかりますので気をつけましょう。マウスピースを外している間はいつもどおりに生活出来ますので、歯磨きがしやすいのが特徴です。歯並びや治療プランによって適応とならない場合がありますのでご了承ください。
→目立たない矯正治療