セラミックで歯並びを治す 〜マツコ会議〜

今、日本テレビの「マツコ会議」を見ていました。

一般人参加型で、色々な業界の実態を面白おかしく紹介するという呈の番組です。

マツコ・デラックスはスタッフいじりと一般人いじりでここまでのし上がってきた猛者ですよね。

一般人目線で視聴者に代わりキレの良いツッコミをいれるというのは

今まで無い手法ですから、真新しくて受けたのでしょう。

芸能界の大御所が出てきた時の置物感やヨイショ感のギャップが激しいですよね。

売れ始めの時は毒舌の狂犬のようなキャラでしたが、最近は穏やかな地が出ています。

長いものに巻かれつつも求められる方向へ路線変更するバランス感覚の良さ。

毎日テレビに出られるわけです。

遅咲きで芸能界に染まらず、いつまでも視聴者目線であるという事が人に好かれる所以でしょう。

私もマツコのように歯医者に染まらず、どこまでも患者目線でいたいものです。

「お医者様と患者」でも、「医者と患者様」でも無く、

『お医者さんと患者さん』というように対等でフェアーな関係が理想ですよね。

マツコ礼賛はさておき、本日のマツコ会議の内容は、セレブの通う高級歯科医院。

歯科関係者としては気になる内容でしたので、ちゃんと時間通りに視聴しました。

この番組はセレブいじりがパターンなので、

おセレブ達がいかにお金持ちであるかを中心に番組が構成されていました。

院長先生のキャラクターも一等地の自費の歯科医院らしい、

明るいユーモラスな感じで好印象です。

ロココ調の内装で、完全個室で、シャンデリアがぶら下がってたり、

僕のやりたい医院のイメージをお金を投資して作り上げた感じの歯科医院でした。

番組では100万円を越える費用をかけ、歯を真っ白に被せる人々が取り上げられていましたが、

ほとんどの人がセラミックの補綴処置(被せ物)での治療でした。

 

昔の芸能人たちは、歯並びが悪いとデビュー前に歯を全て被せなおして

人工的にキレイにしていました。

でも、歯を削って被せるという行為は、歯の寿命を縮めます。

何故なら、歯と被せ物の間には、セメントと呼ばれる接着剤が介在しており、

そのセメントが時間とともに劣化してしまいます。

そうすると歯と被せ物の間に、歯磨きすることが出来ないスペースが生まれ、

そのすき間から虫歯になってしまうからです。

例えば、虫歯が出来た時に歯を削って詰め物を詰めますが、

これもやはり二次的な虫歯に繋がるのです。

ですから、歯を削るという行為はそれだけで歯に悪影響があるのです。

最近では、虫歯も小さいうちは削らずに様子を見て、

大きくなってから削るのが主流になりつつあります。

虫歯になって歯に穴が空いてしまい、

しょうがなく被せ物をしなければならないならしょうがありませんが、

「見た目を良くする」というだけで歯を削って良いものだろうか、と私は思います。

また、歯の角度や位置をよく見せるために、歯の神経を抜いて被せることもありますが、

歯の神経を抜いてしまうと歯の寿命はぐっと縮まります。

歯の神経は血管も伴っていて歯に栄養を送っていますが、

神経ごと無くなってしまうと歯がもろくなってしまうからです。

セラミックの歯というのは強度も良く、見た目もキレイですから、

とても魅力的な治療であると思います。

前歯を全部削って、キレイに並んだ歯を被せていくので、あっという間に治療は終わります。

たぶん早くて治療回数は1〜3回位でしょうか。

矯正治療が30回ぐらい通院することを考えると10倍ぐらい早いですね。

でも、歯並びをセラミックで治すというのはいかがなものかと思います。

見た目重視の人は上の歯ばっかり治していて、下の歯はでこぼこのまま。

下の歯はあまり見えないし、きっと費用を抑えるためでしょう。

でも、下の歯がでこぼこのままでは咬み合わせが合うはずがありません。

でこぼこになってたり出っ歯になってたりするところを、

場合によっては歯の神経を抜いたり、歯自体を抜いたり。

この人達の歯は20年後どうなってしまうんだろうか?

ちなみにセラミックに関わらず、被せ物というものは一生ものではありません。

もって5〜30年くらいでしょうか。個人差はありますけれど。

口の中というのは、数十kgという顎の強い力が一日数千回ぶつかってきますし、

腸内と同じくらい細菌が漂っている上に、常にビショビショという非常に過酷な環境なのです。

ずっと被せ物を持たせるだなんて不可能に近いでしょう。

「イマが良ければいい」という人の明日はいかに。

歯を傷つけること無く、将来のためにもなる、矯正治療という健康的な方法があるのになぁ。

もちろん、矯正治療もデメリットがあります。

治療期間中は虫歯や歯周病のリスクは高まりますし、

治療後の後戻りで歯並びが崩れてしまう可能性があります。

治療の副作用で歯の根が短くなってしまったり、骨が痩せたり、

なにより、矯正器具が着く期間が年単位と長いです。

セラミックによる審美歯科での歯並び治療のメリットとしては

短期間で終わることと、歯の形や色を理想的な状態に出来ること。

あとは歯を動かしていないので、治療後の歯並びの崩れが起きない点でしょうね。

どうやって歯並びを治すかは患者さん次第であると思います。

ただ、矯正治療と審美歯科とのメリット・デメリットをしっかりと理解して頂きたいのです。

当院は矯正専門歯科医院ですので、矯正治療で歯並びを治すことを推奨しております。

ですが、短期間で治療したいという方は審美歯科のセラミックでの治療になるでしょう。

セラミックで歯並びを治すことを選択された方は、

担当される歯科医師にしっかりと説明を受けて頂きたい。

願わくば、患者目線で話をしてくれる先生であるといいなと思います。

テレビの患者さんたちはすべてわかった上で治療をしているのかなー。

甘言に惑わされて安易な選択をしていないか心配になります。

でも、やっぱり矯正治療って長くかかりますよね。

健康面を無視すれば、セラミックを選ぶ人の気持もよくわかります。

一日でも一ヶ月でも矯正治療期間を短く出来るように、日々研究しています。

あと、現在はホワイトニングでだいぶ歯を白くする事が出来るようになったので、

歯を白くしたい!という方にはホワイトニングをおすすめしています。

さすがに新庄のような真っ白は無理ですが。