テレビをつけていると、ふいに
「ねぇ、矯正科医が滅んじゃったらどうする?」
と、突然にギョッとするようなことを問いかけられます。
https://www.youtube.com/watch?v=JPNkuYrT9hw
長澤まさみが宇宙飛行士になって
地上にいる恋人?と通信しているオサレなdTVのCM。
近未来感と情感溢れる雰囲気がロマンチック。
「今日世界が〜」と言っているのですが、
矯正という単語が耳慣れしてしまっているため、
いつも「矯正科医が〜」に聞こえてしまいます。
矯正科医が滅んじゃったら……困ります。
しかして、本当に滅ぶことはあるのでしょうか?
医者という生き物は、居なくていいなら居ないほうが良いもの。
矯正科医が滅んだ世界を夢想してみましょう。
①誰も歯並びを気にしない世界
患者さんがいないので、滅びますね。
どんな歯並びであっても、だ〜れも気にしない。
歯並びが良くても悪くても
自分も、親も、他人も気にならない。
ある意味幸せな世界かもしれません。
でも、人間には美醜の感覚がつきまといます。
本能的に、より平均的なものを良く感じるもの。
美醜を気にしない世界になるためには
人類が新しいステージに進化する必要があるかもしれませんね。
②生まれつき歯並びが良い世界
遺伝子の多様性から色々な人間が生まれます。
同じ両親から生まれる子供も、兄弟で異なりますよね。
ヒトゲノム解析だなんて少し前に話題になりました。
生まれる前に遺伝子操作を行い、
子供の歯並びを初めからキレイになるようにセッティング。
こんなことになろうものなら、滅びます。
矯正科医どころか医者全員でしょうか。
いつの日か技術的に可能になるかもしれません。
ただ、倫理的な問題は大きいでしょうね。
③誰もが自分で歯並びを治せる世界
歯並びが悪い人たちは、歯医者に行かずとも
何かしらの方法で自力で歯並びを治せてしまいます。
なので、矯正科医は不要→滅ぶ。
すべての人が治る方法ですから、実現のためには
確実で安価でシンプルである必要があります。
似た思想に、小児用マウスピースやマウスピース矯正があります。
取り外し式なので、やる気のない人は治らないかな?
治療プランや設計のために結局プロフェッショナルが必要になるので、
現在の方法では、やはり矯正科医は必要ですね。
だいたいそんなところでしょうか。
どの世界も到来するまでに時間はかかりそう。
虫歯や歯周病は生まれた後になるものですが、
歯並びは生まれついてのもの。
色んな顔の人がいて、色んな形の歯があって
でも、皆がなりたい歯並びは色々じゃないみたい。
長澤まさみさん、
「まだまだ滅ばなそうですね」