3D! 〜歯科模型をデータ管理〜

歯列矯正は「診断が8割」とよく言われます。

精密に患者様のデータを読み解き、最適なプランニングをする。

そのために、ぱっと見ただけで治療法を考えるのではなく、

精密検査をすることで初めて、患者様の歯並びの本当の問題点がわかるのです。

精密検査をする際に、当院では必ず歯型取りをしています。

歯型取りをすることで患者様の歯のレプリカを作製し、

患者様が目の前に居なくても歯を見れるようにしているのです。

歯科矯正では伝統的に平行模型というレプリカにします。

とても見やすくて良いのですが、非常に場所を取るのが難点です。

患者様が1人なら1個、1000人なら1000個。

開業当初は良いものの、長期的な平行模型の置き場所をどうするか、

どこの矯正専門歯科医院も頭を抱えていることが多いのです。

そこで、現在は平行模型をデジタルスキャンし、

クラウド上でデータ管理をする方法があるのです!

当院も将来的な平行模型の保管を考慮し、

開業当初から「模型レスの矯正歯科医院」としてやっていくことにしました。

ご契約させていただいたのが、「株式会社3D!」さんです。

https://www.3-d-lab.jp/

医院までお越しいただき、すでにある模型を持って行ってもらいました。

これで、当院は平行模型のデジタル管理が出来るようになるわけです。

そしてデータ化した模型は、iPadのアプリでいつでもどこでも見ることが出来ます。

3D!さんが開発した専用アプリ「mary」で模型を表示。

実際の平行模型と並べてみました。

手元に模型があるかのように見えますね!

iPadアプリですので指先の操作で色んな角度から模型を見れます。

便利な時代になったものです。

東京歯科大学の矯正科研修生時代は

自分で平行模型を数時間かけて作っていたので感動もひとしお。

さらに、3Dプリンターを用いればデジタルデータから

レプリカを印刷することも可能です。

今までは模型は院内での保管のみでしたが、

今後はご希望の患者様にプレゼント

なんてことも出来るのではないかと

歯科の未来の明るさに思いを馳せたりしています。

いやー、面白い。